【お答え】
健診で血糖値やHbA1cの高値を指摘されたら、自覚症状がなくても放置せずお早めに内科をご受診ください。
厚生労働省や日本糖尿病学会の基準では、空腹時血糖126mg/dL以上やHbA1c 6.5%以上で糖尿病が強く疑われます。また、自覚症状がない「境界型(予備群:HbA1c 5.6〜6.4%)」の段階から動脈硬化は静かに進行します。
当院では総合内科専門医・腎臓専門医である院長が、血液検査や尿検査をもとに、将来の合併症を防ぐための丁寧な診断と生活改善・治療をご提案いたします。
【目次】
1. 新宿区・高田馬場・西早稲田・早稲田の地域の皆様へ(生活習慣病・健診再検査のかかりつけ医)
「会社の健康診断で『血糖値高め』『要再検査』と判定された」
「HbA1cの数値にチェックがついたけれど、体調は悪くないから放っている」
「糖尿病と言われたら、すぐに厳しい食事制限や注射が必要になるのか不安」
新宿区・高田馬場・西早稲田・早稲田エリアにお住まいの皆様や近隣にお勤めの皆様から、健康診断や人間ドックの結果についてこのようなご相談を多くいただきます。
高血糖は初期には痛みやだるさなどの自覚症状がほとんど現れません。そのため「再検査通知をもらったけれど、忙しいから来年でいいか」と放置されてしまうケースが後を絶ちません。しかし、症状がないうちから血管は少しずつダメージを受け続けています。西北診療所では、地域のかかりつけ医として、お一人おひとりの生活スタイルに寄り添った無理のない改善計画をご提案しております。健診結果の紙をお持ちの上、どうぞお気軽にご相談ください。
2. 「自覚症状がないから大丈夫」が最も危険な理由(サイレントキラーと合併症について)
糖尿病が「サイレントキラー(静かなる殺人者)」と呼ばれる理由は、命に関わる合併症が起きる直前まで症状がほとんどない点にあります。
当院での専門的なアプローチ
予備群(境界型)の段階から進む「動脈硬化」
国立国際医療研究センター 糖尿病情報センターの報告でも指摘されている通り、本格的な糖尿病になる前の「予備群」の段階から、太い血管の動脈硬化は進行し始めます。高血圧や脂質異常症が重なると、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な血管疾患を引き起こすリスクが高まります。
細い血管が傷つく「糖尿病の三大合併症」
高血糖が持続すると、全身の毛細血管が障害を受けます。
神経障害(しめじの「し」): 手足のしびれ、チクチク感、足の感覚麻痺、こむら返り。
網膜症(しめじの「め」): 眼の底にある血管が破れ、視力低下や失明の原因に。
腎症(しめじの「じ」): 血液をろ過する腎臓のフィルターが目詰まりを起こし、最終的に人工透析が必要になる大きな原因。
早期介入なら「薬を使わずに改善できる」可能性
血管へのダメージが軽微な早期(予備群や軽症糖尿病)のうちに生活習慣の見直しを行えば、薬を飲まずに正常値近くまで数値を戻せる可能性が十分にあります。
3. 血糖値・HbA1cの基準値と見方(正常・境界型・糖尿病型)
健診結果表を見る上で重要な指標が「空腹時血糖値」と「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」です。
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血糖値とHbA1cの違い
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血糖値: 採血した「その瞬間」の血液中のブドウ糖濃度。直前の食事や運動、ストレスで大きく変動します。
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HbA1c: 過去「1〜2ヶ月間の平均的な血糖状態」を反映する指標。採血直前の食事の影響を受けないため、診断において極めて重要です。
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厚生労働省の血糖判定基準および日本糖尿病学会の診断指針に基づく分類は以下の通りです。
| 判定区分 | 空腹時血糖値 | HbA1c(NGSP) | 状態と推奨される対応 |
| 正常範囲 | 100 mg/dL未満 | 5.5%以下 | 良好な状態です。年1回の健診を継続しましょう。 |
| 境界型(予備群) | 100〜125 mg/dL | 5.6〜6.4% | 将来の発症リスクが高い状態です。食事・運動の見直しと医療機関での定期フォローが推奨されます。 |
| 糖尿病型 | 126 mg/dL以上 | 6.5%以上 | 糖尿病が強く疑われます。放置せず、できるだけ早めの精密検査・受診が必要です。 |
※随時血糖値(食後など)が200mg/dL以上の場合も糖尿病型と判定されます。
※一度の検査で両方が糖尿病型を満たす場合、あるいは別の日に行った検査で再確認された場合に糖尿病と確定診断されます。
4. 当院(西北診療所)での精密検査と総合内科・腎臓専門医による診療(血液検査・尿検査・合併症予防)
当院では、健診で要再検査となった方の精密検査から日々のコントロールまで、一貫して丁寧に対応いたします。
血液検査による総合的な病態把握
血糖値やHbA1cの正確な測定はもちろん、脂質(コレステロール・中性脂肪)、尿酸値、肝機能など、生活習慣病に関わる項目を網羅的に確認し、全身の動脈硬化リスクを評価します。
尿検査による初期合併症(糖尿病性腎症)の早期発見
糖尿病の初期腎障害は、一般的な尿検査の「尿蛋白」が陽性になる前の微量な段階から始まります。当院では腎臓専門医の視点から、微細な尿の変化を見逃さず、将来の腎機能低下を未然に防ぐ管理を行います。
ライフスタイルに合わせた現実的な生活指導
「お酒を完全にやめる」「炭水化物を一切食べない」といった極端な制限は長続きしません。お仕事の都合、外食の頻度、生活リズムを詳しく伺った上で、無理なく続けられる食事・運動の工夫を一緒に組み立てます。
必要に応じた適切な薬物治療の選択
生活改善だけでは血糖改善が難しい場合でも、現在では低血糖を起こしにくく体重減少効果や腎保護・心保護効果が期待できる新しい治療薬(SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬など)の選択肢が広がっています。患者様の体質や年齢に合わせて最適なお薬を選定します。
5. よくある質問(FAQ)
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Q1. 健診前日に少し甘いものを食べたから数値が高かっただけでしょうか?
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A. 当日の血糖値はその影響を受けることがありますが、「HbA1c」は過去1〜2ヶ月間の平均値を表すため、前日の食事だけで急上昇することはありません。 HbA1cが高かったということは、数ヶ月間にわたって慢性的に血糖値が高めであったことを意味します。自己判断せず、一度内科で再確認することをおすすめします。
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Q2. 再検査に行くときは、朝ごはんを抜いていく必要がありますか?
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A. より正確な空腹時血糖を測定するため、できれば朝食を抜いて(お水やお茶などのカロリーのない水分はしっかり摂って)午前中にご来院いただくのが理想的です。ただし、お食事を摂ってしまった場合でもHbA1cの測定や尿検査による評価は可能ですので、ご都合に合わせて受診してください。
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Q3. 境界型(予備群)と言われましたが、まだ通院する必要はありませんか?
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A. 予備群と言われた「今」こそが最大の治療のチャンスです。 この段階で適切なアドバイスを受けて生活習慣を是正できれば、糖尿病への進行を食い止め、正常な数値に戻せる可能性が非常に高くなります。症状がないからと先延ばしにせず、ぜひご相談ください。
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6. まとめ:危険な症状と当院の対応(高度医療機関連携)
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血糖値やHbA1cの高値は、自覚症状がなくても放置せず早期に精密検査を受けることが合併症予防の決定打となります。
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当院では総合内科専門医・腎臓専門医が、血液検査・尿検査を通じて全身の動脈硬化や腎合併症を視野に入れた診療を行います。
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「急激に体重が何キロも減ってきた」「異常に喉が渇いて水分を何リットルもがぶ飲みしてしまう」「尿の回数や量が極端に増えた」「強い倦怠感や吐き気、呼吸の乱れがある」といった症状が急に現れた場合、極度の高血糖や急性代謝異常(糖尿病性ケトアシドーシス等)の危険があります。
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著しい高血糖による昏睡リスクや高度の合併症精査、インスリン導入が必要な場合は、国立国際医療研究センター病院、東京山手メディカルセンター、東京女子医科大学病院、慶應義塾大学病院などの専門医療機関・糖尿病代謝内科へ迅速に連携・ご紹介いたします。
7. 受診方法・予約方法について
当院では、地域の皆様がご都合に合わせてスムーズに受診できるよう、以下の体制をとっております。
① 予約なし(一般診療・慢性疾患・健診再検査)
健診結果の再検査や生活習慣病のご相談は、事前予約なしで直接ご来院いただけます。 受付にて順番の記載された「ナンバープレート」をお渡しいたしますので、番号順にご案内いたします。健診結果表をお手元にご持参ください。
② WEB予約
現在準備中であり、今年度内での運用開始を予定しております。 オンラインでいつでも気軽にご予約いただける体制を整備中ですので、運用開始となりましたら院内およびホームページにてお知らせいたします。
新宿区・高田馬場・早稲田・西早稲田で糖尿病の診療をお探しの方へ詳しくは、当院の糖尿病診療をご覧ください。
8. 監修者情報
監修 西北診療所 院長 羽田野 実(腎臓専門医・総合内科専門医)