健康診断で「血糖値が高い」「尿蛋白が出ている」と指摘されても、痛くもかゆくもないため放置していませんか?
自覚症状がない初期のうちから、高血糖によって腎臓の血管は静かに傷つき続けています。放置して腎機能が落ちると元に戻すことは難しく、現在人工透析を始める原因の第1位は「糖尿病性腎症」です。
この記事では、糖尿病が腎臓を傷める仕組みと、早期受診が大切な理由を分かりやすくまとめました。
【目次】
糖尿病から腎臓病へ進行する流れは以下の通りです。
糖尿病による高血糖が続く と
⇒腎臓の細い血管(糸球体)に負担がかかります
それが長期間続くと
⇒尿中アルブミン・尿蛋白が漏れ出る
そして腎臓に負担がかかり続けた結果、腎機能が低下します
⇒慢性腎臓病(CKD)から最終的に末期腎不全となり、透析が必要となります
腎臓は、全身の血液をろ過して老廃物を尿として捨てる「毛細血管の塊」です。 高血糖が続くと、腎臓の細い血管(糸球体)が動脈硬化を起こしてもろくなり、精密なろ過フィルターが徐々に壊れてしまいます。
健康な腎臓は、血液中の大切なタンパク質を外に漏らしません。しかしフィルターが壊れると、尿へと漏れ出してしまいます。
初期:微量アルブミン尿 ごく初期は、ごく微量なたんぱく質(アルブミン)だけが漏れ出ます。 ※通常の健診の尿検査では検出されず「マイナス」と出ることが多いため、糖尿病の方は精密な「微量アルブミン尿検査」が重要です。
進行期:尿蛋白(+) フィルターの網目がさらに破れると、健診の尿検査でも「尿蛋白(±)」や「尿蛋白(1+)」と反応が出るようになります。
タンパク質が漏れ続けると、腎臓のろ過機能そのものが低下していきます。
慢性腎臓病(CKD)への移行 血液検査の「eGFR(推算糸球体濾過量)」が60未満に低下した状態や、蛋白尿が続く状態を日本腎臓学会では「慢性腎臓病(CKD)」と呼びます。
「症状が出たとき」には手遅れのことも 腎臓は機能が大きく落ちるまで、痛みやだるさなどの自覚症状がありません。「むくみ」や「息切れ」が出たときには、すでに腎機能がかなり失われているケースがあります。壊れた腎臓を完全に元に戻すことは難しいため、無症状のうちに見つけることが命運を分けます。
糖尿病性腎症の進行を食い止めるためには、総合的なコントロールが必要です。
血糖管理: HbA1c 7.0%未満を目指し、腎保護効果のある最新の糖尿病薬(SGLT2阻害薬など)も活用します。
血圧管理と減塩: 高血圧は腎臓の破壊を早めます。腎臓を守る降圧薬の服用と、1日6g未満の減塩も大切です。
生活習慣の是正: 脂質異常症の改善、適度な体重維持、禁煙を心がけます。
以下に当てはまる方は、自覚症状がなくても早めに内科・腎臓内科へご相談ください。
健診で「尿蛋白(±や1+以上)」を指摘された
血液検査で「eGFR 60未満」または「クレアチニン高め」と言われた
前年と比べてeGFRの数値が落ちている
糖尿病と高血圧の両方を指摘されている
「痛くないから来年まで様子を見よう」と先送りにすることが、最も腎臓の寿命を縮めてしまいます。微量アルブミン尿や早期の尿蛋白の段階で適切な治療介入を行えば、尿蛋白の漏れを減らし、透析への進行を確実に遅らせることができます。
新宿区・高田馬場・西早稲田・早稲田の地域の皆様へ、西北診療所では「糖尿病」と「腎臓病」を切り離さず、ひとつの連続した全身疾患として総合的に診療しております。
血糖値やHbA1cのコントロールだけでなく、尿検査や血液検査を通じて腎機能の微細な変化を早期に捉える専門的な評価を行います。
腎機能の状態(eGFRの数値)に応じた安全なお薬の選択や、腎保護効果のある最新治療薬の適切な導入を行います。
将来の人工透析や心筋梗塞・脳卒中を防ぐため、患者様の生活スタイルに合わせた無理のない減塩・食事指導や血圧管理をサポートいたします。
健康診断で血糖値・尿蛋白・腎機能を指摘された方、すでに糖尿病治療中だが腎臓の状態が心配な方も、健診結果をお持ちの上、どうぞお気軽にご相談ください。
① 予約なし(一般内科・生活習慣病・健診再検査)
事前予約なしで直接ご来院いただけます。
受付順に番号プレートをお渡しし、順次ご案内いたします。健診結果表をお持ちください。
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