プライマリケア医として、日常的に見られる整形疾患や外傷に対して対応させて頂きます。

また、見逃してはいけない疾患や早期対応が必要な疾患に関しては、早急に整形外科専門医療機関へご紹介させて頂くこともございます。

 

このような症状がありましたらご相談ください

外傷肩の痛み / 腰の痛み / 膝の痛み / 手足の痺れ

 

外傷(切り傷・擦り傷・熱傷など)

日常生活をするにあたり、どうしても怪我は付きものとなります。

転んでしまい擦り傷を作ってしまったり、料理中に包丁で手を切ってしまったり、やけどしてしまったりする事もあるかと思います。その際は遠慮なくご相談ください

代表疾患:
外傷(擦過傷・切創)、熱傷、粉瘤、陥入爪(巻き爪)など

 

肩の痛み

肩の痛みといっても原因は様々ですが、医学用語としては、肩関節周囲炎とされ、肩の痛みと運動制限を主体とする様々な疾患概念を含む症候群となります。

当院では、痛みの部位を診察し、状況に応じてレントゲン撮影や超音波検査を用いて診断と治療をさせて頂きます。
また、肩に注射をする際は、超音波を用いて安全・確実に行います。

代表疾患:
肩峰下滑液包炎腱板断裂石灰沈着性腱板炎凍結肩

 

肩峰下滑液包炎

肩甲骨の先端部にある肩峰と腱板の間には、クッションの役割を果たす肩峰下滑液包があります。

しかし、頻繁な繰り返し動作で腱板や肩峰下滑液包が炎症を起こすことなどにより、肩に痛みが生じます。

症状:
動作時、特に肩関節から上腕・前腕(上肢)を上げたり下げたりする途中で痛みが生じるのが特徴的です。

一般に、上肢を上げる時には90度以上、下げる時には90度以下の角度の範囲で痛みを生じることが多いとされています。

治療は、まずは痛み止めの内服や外用薬により、痛みの改善の程度を確認いたします。

改善に乏しい場合は、エコー下にて肩峰下滑液包に対し、ヒアルロン酸と局所麻酔薬の注射を行います。

腱板断裂

4つの筋(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の腱から構成される腱板が断裂することにより、痛みに加えて、断裂した筋の筋力低下が生じます。

腱板断裂は中高年の方に多く、加齢に伴って発症するほか、喫煙、外傷、スポーツなどの様々な要因によって発症します。

症状:
症状をともなわない腱板断裂もありますが、症状をともなう場合には痛みが生じ、動作時痛、安静時痛、夜間痛などが挙げられます。

また、断裂した腱に相当する筋肉の働きが低下するため、筋力の低下もみられます。

治療として、加齢による腱の変性にともなう中高年の方の腱板断裂には、痛み止めの内服や外用を行い、痛みの改善の程度を確認いたします。

もし改善が乏しい場合は、副腎皮質ステロイドや消炎鎮痛剤の注入を行います。

更に保存療法を行っても改善が乏しい場合は、手術適応も含めて関連施設の整形外科専門医療機関へご紹介させて頂きます。

石灰沈着性腱板炎

肩の腱板=関節のあたりの小さな筋肉の集まりに、「リン酸カルシウム」という物質の結晶がたまって付着することで炎症が起こります。
この炎症によって肩が痛くなったり、関節が動かせなくなったりします。

石灰沈着性腱板炎は最初、夜中に突然、激烈な肩関節の痛みで始まる事が多いです。

40代から50歳代の女性に多くみられますが、男性やそれ以外の年代の女性もかかることがあります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/石灰沈着性腱板炎 より抜粋

診断方法:
肩のレントゲン、もしくは肩関節周囲の超音波を行い、腱板部分に石灰が沈着しているかどうかで診断させて頂きます。

治療は、腱板に針を穿刺し、沈着した石灰を吸引するか、水溶性副腎皮質ステロイドホルモンと局所麻酔剤を混ぜて、肩峰下滑液包内に注射をいたします。

凍結肩(いわゆる五十肩)

50~60歳代によくみられる、いわゆる「五十肩」のことですが、ときに英語圏で使われるfrozen shoulderに対する訳語としての「凍結肩」とも言われます。

肩関節周囲炎は、特に誘因なく肩の痛みが現れ、腕を上げられないなどの可動域制限をともないます。

典型的な肩関節周囲炎は3つの病期(炎症期、拘縮期、回復期)を経て、1~4年くらいの経過で治癒します。

診断には、特徴的な画像所見はなく、前述した疾患(腱板断裂、石灰沈着性腱炎など)を除外して行います。

治療は炎症期(痛みが強い時期)には、三角巾を用いた上肢の安静や、痛み止めの内服で痛みの改善の程度を確認します。

もし改善が乏しい場合は、超音波で確認をしながら、肩峰下滑液包に痛み止めの注射を行うこともございます。

 

腰の痛み

腰痛や臀部の痛みの原因は様々です。

当院では、痛みの部位を診察し、神経所見を取り、状況によって腰椎レントゲンや腰部超音波検査を行い痛みの鑑別を行わせて頂きます。

これらの原因はいずれも姿勢や動作により、椎間板や椎間関節あるいは仙腸関節といった腰椎の動く部分の“ずれ”から起こる痛みが主です。
ただし、画像検査では捉えきれないような非特異的腰痛もございます。

治療は保存加療(痛み止めの内服や外用薬)を行いますが、神経症状が強かったり、見逃してはいけない疾患(悪性腫瘍の椎体転移や化膿性脊椎炎)が疑われる場合は、早めに整形外科専門医療機関へご紹介させて頂きます。

代表疾患
腰椎圧迫骨折(骨粗鬆症による)、脊柱管狭窄症・変形性腰椎症・腰椎すべり症(腰椎の変形によるもの)、腰椎椎間板ヘルニア(椎間板の変性による突出による神経の圧迫)など

 

膝の痛み

痛みの部位を診察し、状況に応じてレントゲン撮影や超音波検査を用いて診断と治療をさせて頂きます。また、膝に注射を打つ際には超音波を用いて安全・確実に行います。

例えば、化膿性膝関節炎のような緊急疾患は関節洗浄の適応含めて早めに整形外科専門医療機関へご紹介致させて頂きます。

代表疾患
変形性膝関節症・偽痛風・半月板損傷・前十字靭帯損傷・後十字靭帯損傷・化膿性膝関節炎 など

 

手足のしびれ

手や足がしびれる原因も様々です。

例えば、首の骨である頚椎から、手先に向かって神経が走っているため、頚椎椎間板ヘルニアや骨の変形などによって、その神経が圧迫されることで首から肩、腕や手にしびれを引き起こす事もあります。

また、頚椎以外にも、腋の部分や肘周辺、手首付近など、様々な部分で神経が圧迫され、同様の症状を引き起こすことがあります。

長期間神経が圧迫され続けると、治療を施しても後遺症が残ることがあるため、早目に受診されることをお勧めいたします。

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