【はじめに】
「階段で足をひねった。何とか歩けるけれど、どんどん腫れてきた」
「足首が腫れて痛くて、体重をかけられない」
足首をひねったあとの腫れや痛みは、多くが足関節捻挫(そくかんせつねんざ:足首の靱帯の損傷)ですが、骨折が隠れていることもあります。「歩けるから大丈夫」と放置すると、靱帯がゆるんだまま治り、捻挫を繰り返す原因になります。腫れが強い、体重をかけると痛む場合は、早めの受診をおすすめします。足首の捻挫の原因と応急処置、当院での治療について、総合診療医の立場で分かりやすく解説します。
【目次】
1. 新宿区・高田馬場・西早稲田・早稲田の地域の皆様へ
新宿区・高田馬場・西早稲田・早稲田エリアにお住まいの方や、近隣にお勤めの方から、「駅の階段で足をひねった」「スポーツ中にくじいた」というご相談をいただきます。
西北診療所では、レントゲンと超音波検査(エコー)で骨と靱帯の状態を確認し、固定まで当院で行います。手術が必要と考えられる場合や、専門的な経過観察が望ましい場合は、提携する専門医療機関へご紹介します。
2. 足首の捻挫とは?靱帯が傷つくしくみ
足首は、外側と内側にある靱帯(じんたい:骨と骨をつなぐ丈夫な線維)で支えられています。足の裏が内側を向くようにひねる(内返し)ことが多いため、外くるぶしの前にある「前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい)」が最も傷つきやすい靱帯です。
| 程度 | 靱帯の状態 | 主な症状 |
|---|---|---|
| Ⅰ度(軽症) | 靱帯が伸びた状態 | 腫れ・痛みは軽く、歩ける |
| Ⅱ度(中等症) | 靱帯の一部が切れた状態 | 腫れと皮下出血があり、歩くと痛む |
| Ⅲ度(重症) | 靱帯が完全に切れた状態 | 強い腫れと痛みで体重をかけられない、足首がぐらつく |
※程度の分け方は一般的な目安です。
3. 捻挫と間違えやすい骨折
足首をひねったときには、次のような骨折が起こることがあります。
- 外くるぶし(腓骨:ひこつ)の骨折
- 足の甲の外側(第5中足骨の付け根)の骨折
- 子どもの成長軟骨(骨端線)の損傷:子どもは靱帯より成長軟骨が弱いため、捻挫に見えて、実は骨の損傷ということがあります。
くるぶしや足の甲の骨を押すと強く痛む、けがの直後から数歩も歩けない場合は、骨折の可能性が高くなるため、レントゲンでの確認が必要です。
4. けがの直後の応急処置(RICE)
けがの直後から2〜3日は、腫れを抑える応急処置が大切です。
- Rest(安静):痛む足に体重をかけない
- Ice(冷却):氷のうや保冷剤をタオルで包み、15〜20分冷やす(凍傷を防ぐため直接当てない)
- Compression(圧迫):包帯などで軽く圧迫する(しびれや指先の色が悪くなるほど強く巻かない)
- Elevation(挙上):横になるときは、クッションなどで足を心臓より高く上げる
☠ やってはいけないNGな対処☠
- けがをした当日の入浴・飲酒・マッサージ:血流が増えて腫れが強くなります。
- 「歩けるから」と運動や仕事で無理を続ける
- 痛みが引いたからと、自己判断で固定を外す:靱帯がゆるんだまま治り、捻挫を繰り返す「足関節不安定症」の原因になります。
5. 受診の目安とセルフチェック
次のような場合は、早めにご来院ください。
- 体重をかけると痛く、普通に歩けない
- くるぶしや足の甲の骨を押すと強く痛む
- 腫れや皮下出血(紫色のあざ)が強い・広がってきた
- 足首がぐらぐらする、不安定な感じがある
- 数日たっても腫れや痛みが引かない
- 以前にも同じ足首の捻挫を繰り返している
足先がしびれる、色が悪い・冷たい場合は、血管や神経が圧迫されている可能性があるため、すぐにご受診ください。
6. 当院(西北診療所)での診断と治療法(レントゲン・エコー・固定)
- 診察:腫れや押して痛む場所、足首のぐらつきを確認します。
- レントゲン:骨折の有無を確認します。
- 超音波検査(エコー):レントゲンに写らない靱帯の損傷の程度や、関節の腫れを確認します。被ばくがなく、その場で結果をご説明できます。
- 固定:損傷の程度に応じて、副木(シーネ)や包帯で固定します。軽症でも、靱帯が治るまでの数週間は足首を守ることが大切です。
- お薬:痛み止めの飲み薬や湿布を使います。腎臓の働きや胃の状態、持病のお薬に合わせて選びます。
- 再発の予防:腫れと痛みが落ち着いたら、足首を動かす運動やバランスの練習を少しずつ始め、捻挫の繰り返しを防ぎます。
- 専門医療機関へのご紹介:手術が必要と考えられる骨折や重い靱帯の損傷、専門的な経過観察が望ましい場合は、提携する専門医療機関へご紹介します。
当院の一般外科・整形外科の診療内容もあわせてご覧ください。
7. よくある質問(FAQ)
- Q1. 捻挫は冷やす?温める?
- A. けがの直後から2〜3日は冷やします。腫れと熱っぽさが落ち着いてからは、温めて血流をよくすると回復を助けます。迷うときは受診時にご相談ください。
- Q2. 湿布だけで様子を見てもいいですか?
- A. 軽い捻挫は自然に治ることもありますが、骨折や靱帯が切れているかどうかは、見た目だけでは分かりません。体重をかけると痛む、腫れが強い場合は、一度レントゲンとエコーで確認しましょう。
- Q3. どのくらいで治りますか?
- A. 軽症では2週間前後、靱帯の一部が切れている場合は1か月前後かかることが多く、重症ではさらに長くかかります。痛みが引いても靱帯の修復は続いているため、スポーツへの復帰時期は診察で判断します。
- Q4. 子どもの捻挫も診てもらえますか?
- A. はい、年齢にかかわらず診察いたします。子どもは靱帯より成長軟骨が弱く、骨の損傷が隠れていることがあるため、腫れや痛みが強い場合は早めにご来院ください。
8. 受診方法・予約方法について
当院では、患者様がご都合に合わせてスムーズに受診していただけるよう、以下の体制をとっております。
- ① 予約なし(けがの処置)
- 直接ご来院いただけます。
- 受付順に番号の記載された「ナンバープレート」をお渡しし、番号順にご案内いたします。お薬手帳をお持ちの方はご持参ください。歩くのがつらい場合は、ご家族の付き添いやタクシーのご利用をおすすめします。
- ② WEB予約
- 現在準備中であり、今年度内での運用開始を予定しております。 開始となりましたら、院内掲示およびホームページにてお知らせいたします。
受診のご案内(西北診療所)
ご予約なしでも受診いただけます(受付順)。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00〜12:30 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ |
| 14:30〜18:00 | ○ | ○ | - | ○ | ○ | - |
△土曜は9:00〜12:00/受付は診療終了の15分前まで
休診日:第5土曜日・日曜日・祝日
※発熱のある方は、来院前にお電話ください(専用の隔離室へご案内します)。
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田3-12-4(JR高田馬場駅・東京メトロ副都心線 西早稲田駅)
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9. 監修者情報
監修:西北診療所 院長 羽田野 実
(日本内科学会認定 総合内科専門医 / 日本腎臓学会認定 腎臓専門医)