【はじめに】

「虫に刺されたところが、翌日になって手のひらくらいまで赤く腫れてきた。熱っぽくて痛い」

「公園で遊んだ後、子どもの足にたくさん赤いブツブツができて、かゆがって眠れない」

このようなお悩みはありませんか?虫さされは多くの場合、数日で自然におさまりますが、強いアレルギー反応で大きく腫れたり、掻きこわした傷から細菌が入って(とびひ・蜂窩織炎:ほうかしきえん)悪化したりすることがあります。

さらに、ハチに刺された後の息苦しさやじんましん(アナフィラキシー)は命に関わり、マダニに刺された後の発熱は感染症のサインのことがあります。この記事では、総合診療医の立場で、虫さされの危険なサイン・受診の目安・治療法を分かりやすく解説します。

虫に刺されて赤く腫れた皮膚の診察イメージ(虫さされ)【目次】

  1. 新宿区・高田馬場・西早稲田・早稲田の地域の皆様へ
  2. 虫さされの種類と症状
  3. 注意が必要な合併症(アナフィラキシー・感染・マダニ)
  4. 受診の目安とセルフチェック
  5. 当院(西北診療所)での診断と治療法(塗り薬・飲み薬・感染の治療)
  6. よくある質問(FAQ)
  7. まとめ:危険な症状と高度医療機関への連携
  8. 受診方法・予約方法について
  9. 監修者情報

1.新宿区・高田馬場・西早稲田・早稲田の地域の皆様へ

西北診療所は、新宿区・高田馬場・西早稲田・早稲田の地域の皆様の「かかりつけ医」として、内科に加えて日常的な皮膚のお悩みにも対応しています。

「虫さされくらいで受診してもいいの?」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。当院では、皮膚の腫れや感染の程度を確認し、塗り薬・飲み薬で治療します。腫れが深くまで広がっていないか、エコー(超音波検査)で確かめることもできます。発熱を伴う場合は、来院前にお電話ください。

2.虫さされの種類と症状

主な虫と特徴

  • 蚊:刺されてすぐに赤く腫れてかゆくなります。子どもでは、翌日以降に大きく腫れることがあります。
  • ブヨ(ブユ):山や川辺に多く、刺された翌日から強く腫れて、かゆみが長く続きます。
  • ダニ(イエダニなど):お腹・太もも・脇など、服に隠れた場所を刺され、強いかゆみが数日続きます。
  • トコジラミ(南京虫):寝ている間に刺され、腕や足に赤いブツブツが並びます。近年、宿泊施設などで増えています。
  • 毛虫(チャドクガなど):毒の毛に触れると、細かい赤いブツブツが広い範囲に出て、強くかゆみます。
  • ハチ:刺されると強く痛み、腫れます。2回目以降に、全身のアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こすことがあります。
  • マダニ:野山や草むらで皮膚に食いつき、数日間血を吸い続けます。感染症を運ぶことがあります。

なぜ大きく腫れるのか

虫の唾液や毒に対するアレルギー反応で、赤み・腫れ・かゆみが起こります。反応の強さには個人差があり、刺されてすぐ出る反応と、1〜2日後に出る反応があります。

3.注意が必要な合併症(アナフィラキシー・感染・マダニ)

  • アナフィラキシー:ハチなどに刺された後、数分〜30分ほどで、全身のじんましん、息苦しさ、のどの詰まり、めまい、意識が遠のくといった症状が出ます。命に関わるため、すぐに救急車(119番)を呼んでください。
  • とびひ(伝染性膿痂疹):掻きこわした傷に細菌が入り、水ぶくれやかさぶたが周りに広がります。子どもに多く、人にうつります。
  • 蜂窩織炎(ほうかしきえん):皮膚の深い層まで細菌が広がり、赤く腫れて熱を持ち、痛みます。発熱を伴うこともあり、抗菌薬での治療が必要です。
  • マダニが運ぶ感染症:刺されてから数日〜2週間ほどで、発熱・だるさ・発疹などが出る場合は、重い感染症(日本紅斑熱・SFTSなど)の可能性があります。

4.受診の目安とセルフチェック

🚑 すぐに救急車(119番)を呼ぶべき症状

  • 刺された後に、全身のじんましん・息苦しさ・のどの詰まり・ぐったりする
  • 何か所もハチに刺された

早めに受診(当日〜翌日)が必要な症状

  • 赤い腫れがどんどん広がる、熱を持って痛む
  • 発熱がある、赤い線のような筋が伸びている
  • 掻きこわした傷がジュクジュクして、周りに広がっている
  • マダニが皮膚に食いついている(当院ではマダニの除去は行っていません。皮膚科など、除去に対応している医療機関を受診してください)
  • マダニに刺された後、数日〜2週間で熱が出た
  • かゆみで眠れない、市販薬で数日たっても良くならない

☠ やってはいけないNGな自己判断 ☠

  • 食いついたマダニを、手で無理に引き抜く(口の一部が皮膚に残ったり、体液が逆流したりすることがあります)
  • かゆいからと掻きむしる(とびひや傷あとの原因になります)
  • ハチに刺された後、症状が軽いからと運動や入浴をする(アレルギー反応が強まることがあります)

5.当院(西北診療所)での診断と治療法(塗り薬・飲み薬・感染の治療)

診断

  • 刺された状況(場所・時間・虫の種類)と、皮膚の腫れ・広がり・熱感を確認します。
  • 腫れが強い場合は、エコーで皮膚の深い層まで腫れや膿が広がっていないかを確認します。
  • 発熱がある場合は、血液検査で炎症の程度を調べます。

治療

  • ステロイドの塗り薬:赤み・腫れ・かゆみを抑えます。腫れが強い場合は、強めの塗り薬を短期間使います。
  • かゆみ止めの飲み薬:かゆみが強い場合や、眠れないほどの場合に使います。
  • 細菌感染の治療:とびひや蜂窩織炎が疑われる場合は、抗菌薬の塗り薬・飲み薬を使います。
  • マダニ:当院では、皮膚に食いついたマダニの除去は行っていません。無理に取らず、皮膚科など除去に対応している医療機関を受診してください。マダニが取れた後、2週間ほどの間に発熱・だるさ・発疹などが出た場合は、当院でも診療します(発熱がある方は来院前にお電話ください)。
  • ハチに刺されてアレルギー症状が出たことがある方:次に刺されたときに備え、専門医療機関でのアレルギー検査や、自己注射薬(エピペン)についてご相談ください。必要に応じてご紹介します。

6.よくある質問(FAQ)

Q1. 子どもが蚊に刺されると、いつも大きく腫れます。大丈夫ですか?
A. 子どもは蚊に対する反応が強く出やすく、大きく腫れることはよくあります。多くは数日で治まりますが、熱を持って痛む、ジュクジュクしてきた場合は受診してください。

Q2. 家の中で毎晩刺されます。
A. イエダニやトコジラミの可能性があります。寝具の洗濯・乾燥や掃除が大切です。トコジラミが疑われる場合は、専門の駆除業者への相談をおすすめします。

Q3. 刺された跡が茶色く残っています。
A. 炎症の後に残る色素沈着で、多くは数か月かけて薄くなります。掻きこわしを繰り返すと残りやすいため、かゆみを早めに抑えることが大切です。

7.まとめ:危険な症状と高度医療機関への連携

虫さされの多くは塗り薬で治りますが、大きく広がる腫れ、熱を持つ痛み、ジュクジュクした傷は、細菌感染のサインのことがあります。ハチに刺された後の息苦しさやじんましんは、すぐに救急車を呼んでください。マダニは無理に取らずに、除去に対応している皮膚科などを受診し、刺された後の発熱にも注意しましょう。当院では、塗り薬・飲み薬での治療から感染症の治療まで対応し、重症の場合やアレルギーの専門的な検査が必要な場合は、連携病院・専門医療機関へご紹介します。発熱がある方は、来院前にお電話ください。

8.受診方法・予約方法について

当院では、患者様がご都合に合わせてスムーズに受診していただけるよう、以下の体制をとっております。

  • ① 予約なし
    • 直接ご来院いただけます。
    • 受付順に順番の記載された「ナンバープレート」をお渡しし、番号順にご案内いたします。お薬手帳をお持ちの方はご持参ください。
  • ② WEB予約
    • 現在準備中であり、今年度内での運用開始を予定しております。開始となりましたら、院内掲示およびホームページにてお知らせいたします。
  • ③ 発熱がある方(発熱外来)
    • ご来院前に必ずお電話ください。TEL. 03-3203-5660(受付時間:午前9:00〜12:30/午後14:30〜18:00)
    • 一般の患者様と動線を分けた、専用の隔離室へご案内いたします。

受診のご案内(西北診療所)

ご予約なしでも受診いただけます(受付順)。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

☎ 03-3203-5660(タップで発信)

診療時間 月 火 水 木 金 土
9:00〜12:30 ○ ○ ○ ○ ○ △
14:30〜18:00 ○ ○ - ○ ○ -

△土曜は9:00〜12:00/受付は診療終了の15分前まで
休診日:第5土曜日・日曜日・祝日

※発熱のある方は、来院前にお電話ください(専用の隔離室へご案内します)。

〒169-0051 東京都新宿区西早稲田3-12-4(JR高田馬場駅・東京メトロ副都心線 西早稲田駅)
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9.監修者情報

監修:西北診療所 院長 羽田野 実

(日本内科学会認定 総合内科専門医 / 日本腎臓学会認定 腎臓専門医)

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