「健康診断で血圧が高いと言われたけれど、自覚症状もないし放置している…」 「生活習慣に気をつけているのに、なかなか血圧が下がらない」
そんなお悩みはありませんか?
日本人の高血圧の約9割は、遺伝や生活習慣が原因で起こる「本態性(ほんたいせい)高血圧」ですが、残りの約1割(10%程度)には、他の病気が原因で血圧が上がっている「二次性高血圧」があります。
実は多くの方が原因に気づかないまま、一般的な高血圧として治療を受け続けているのが現状です。しかし、初期段階で正しく診断し原因を突き止めることは、これからの治療を大きく変える可能性を秘めています。
📋 本記事の目次
1. 二次性高血圧を正しく診断すべき「重要な理由」
高血圧は「一生、強い薬を飲み続けなければいけない生活習慣病」と思われがちです。
しかし、二次性高血圧の場合は「原因となっている元の病気を適切に治療することで、高血圧そのものや、それに伴う合併症が劇的に改善したり、お薬を減らせたりする可能性」があります。
だからこそ、治療の初期段階でしっかりと原因を検索し、それが二次性高血圧であるか否かを見極めることが極めて重要なのです。
2. 二次性高血圧を引き起こす3つの主な原因疾患
二次性高血圧の原因となる病気は、大きく分けて以下の3つがあります。
① 腎実質性(じんじっしつせい)高血圧
二次性高血圧の中で最も割合が高く、全高血圧の2~5%を占めています。 もともとある腎臓病、糖尿病、膠原病などの基礎疾患によって腎臓の機能が障害され、それが原因で血圧が上がります。糖尿病腎症や慢性糸球体腎炎、腎硬化症、多発性嚢胞腎などが代表的です。
② 腎血管性(じんけっかんせい)高血圧
腎臓に血液を送る大切な血管(腎動脈)が狭くなってしまう病態です。高齢の慢性腎臓病患者さんの10〜20%にこの動脈の狭窄が合併していると言われています。 「血圧の薬を飲んでいるのに急激に腎機能が悪化した」「原因不明の心不全がある」「なかなか下がらない難治性の高血圧」などの場合に疑われ、早期のスクリーニング(検査)が推奨されています。
③ 内分泌性(ないぶんぴつせい)高血圧
体の中のホルモンを出す臓器(副腎など)に腫瘍などができ、血圧を上げるホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。 代表的な疾患として、原発性アルドステロン症(PA)、クッシング症候群、褐色細胞腫などが挙げられます。
3. 当院での検査と「正確な診断」のための取り組み
当院では、患者さんのご年齢(特に若い世代での高血圧)やこれまでの経過から二次性高血圧が疑われる場合、原因を特定するために以下の検査を行います。
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血液検査・尿検査: ホルモンの値(レニン活性やアルドステロンなど)を詳しく調べます。
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腹部超音波(エコー)検査: 腎臓の大きさの左右差や、腎動脈の狭窄(狭くなっているところ)がないかを直接評価します。
💡 ホルモン値を正確に測るための「当院のこだわり」
血圧を上げるホルモンの値は、すでに飲んでいる血圧のお薬(アンジオテンシンⅡ阻害薬やβブロッカーなど)や、歩いて来院された直後の運動状態によって数値が大きく変わってしまいます。
そのため当院では、以下の手順で徹底して「正しい数値」を評価します。
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事前にお薬の確認: 状況に応じて、ホルモン値に影響の少ないお薬へ一時的に変更します。(例えば、アンジオテンシンⅡ阻害剤やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬という種類の降圧剤を内服している場合はカルシウムブロッカーという降圧剤に変更して、ホルモン値をチェック致します)
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院内での安静: ご来院いただいた後、診療所のベッドで30分ほど横になって完全にリラックスしていただいてから採血を行います。
※各種検査の結果、さらに詳細な検査やカテーテル治療などが必要と判断した場合は、速やかに高次医療機関(専門病院)へご紹介できる体制を整えております。
4. 受診を迷われているあなたへ
「少し血圧が高めなだけだから…」と放置してしまうと、自覚症状がないまま血管に負担がかかり続け、将来的な心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めてしまいます。
当院では、ただお薬を出して数値を下げるだけでなく、「あなたの高血圧の本当の原因」を見極め、一人ひとりに合った最適な治療計画を一緒に立てていきます。どうぞお気軽にご相談ください。
